気になっていたドラマ新宿夜戦病院がいつの間にか始まっていた。
第1話だけ見たけどとにかく勢いで進んでいくドラマみたいで面白そう。クドカン作品はたぶん見たことない。
歌舞伎町についてはよく知らないけれど、トー横キッズについてはなんとなく知っている。パパ活流行りすぎて梅毒罹患者が増えているのも知ってる。嘆かわしいねぇ。日本が貧しくなっているのが可視化されるね。資本主義だと人間の体は資本になってしまうので、女性が体を売ってしまうことが残念でならないね。ただそこに知的障害・発達障害やそのグレーゾーンの人たちが絡め取られてしまうのがちょっとしんどいよな。
始めて早々話がズレた。
小池栄子さん好きなのでそれだけで見たいなと思っていた。栄子姐さんかっこよすぎてドラマ出演していると知ると見たくなるんだけど、なかなかドラマを続けて見れない人間なので全く見れていなかった。多分最後に見たのは鎌倉殿の13人。3話•••は見たはず。
ダメおしはドランクドラゴンの塚地さんが性別不明の看護師長として出演していたこと。Twitterで本当に居そうなNs、それも味方につけると心強い方のNsとして話題になってた。
本当に居そうなのがおもしろい。人間って歳をとると男女双方ともに風貌が近づいていくのはなぜだろう。繁殖適齢期を過ぎるからなんだろうけど。
このドラマW主演らしく、もう一人仲野太賀さんが美容皮膚科医役で出演している。
この美容皮膚科医が1話ではなかなかに使えない医者をしていて面白かった。
外傷の急患に対して自分はしみやしわが専門だからこんなの見れないって言うの。
実際は専攻医になるまでに色んな科を見て回るし、若いからその知識と経験も新鮮なので絶対対応はできると思うけれど、なかなかの無能ぶり。でも麻酔はできる。
ドクター達の細かいことは分からないので無視するけど、これを見てて美容に対する世間の目がわかるよね。実際医療クラスタでは美容系は下に見られる節がある。看護師だって美容に行けばその期間は経歴としてカウントされない。
昔の話になるけど、実際に夜間突然の心停止で緊急コール鳴って、よりによってその日の当直が新参の皮膚科医だったことがあるのよね。延々心臓マッサージさせられた思い出。呼吸器をつけたらもう取り外せないので、家族の意思を確認するためっていうのもあったと思うけど。けど。
それにしたってルート取ったりなんだりの指示は駆けつけた当直師長がドクターに声かけて決めていったからね。他薬剤いったかなどうだったかな。何もしなかったと思う。何もせずとりあえず延々心マしてたら再開した。よかったね。私は休憩の順番だったので、とりあえずそこで離れて休憩に入った。自分の病棟ならまだしも隣の病棟だったしね。ひと段落つくだろうと思ったらなんとその後も延々心マしてたらしい。また止まったのかな。
事が落ち着いたのは夜中に呼び出された主治医が色々指示出してからであった。確か結局呼吸器つけたけど、それも主治医がやっていた。
夜勤に入る時点で今日の当直新しい先生らしいよー。へー。皮膚科だって。・・・え?
という会話を繰り広げていた。
皮膚科で一体どんな急患が取れるんだ。今日は救急あんまり取らないんじゃないかなという予想だった。
だというのにまさか隣の病棟で突然心停止するなんて思わないだろ。そして予想通り当直が対応できないなんて思わないだろ。
ちなみに患者さんは無事退院していたはず。入院となった疾患とは関係なく突然の心停止だったのよね。主治医が呼び出されたのはしょうがないと思う反面、何かできることがあったのでは?と思わずにいられない。こういうことがあるから夜勤怖いんだよ。心臓マッサージだって楽じゃないんだぞ!重労働だぞあれ!!看護師に延々させるんじゃないよ!ヘルプに駆けつけるこっちだって病棟が手薄になって大変なんだぞ!当該病棟が一番大変なのはもちろん分かってる。
この時に本当に気の毒だったことがあって、我が病棟はレッドゾーンがあってその応援に別病棟から2年目の子が来てたのよね。緊急コールの時私はレッドゾーンにいたので気づいてなくて、なんだか外の様子がおかしい気がするぞと病棟に残っていた介護士さんに声をかけて初めて知った。
2年目の子は急変対応初めてらしく、私がレッドゾーンから出てきた時には自分はおろおろするしかできなかったと落ち込んでいた。どうやら人手が足りたから病棟戻っていいよと言われたらしい。さらに可哀想なのはこの子は出勤してから私の病棟に応援に行くことを告げられたらしく、何も分からず他病棟の応援に来てさらに初めての急変にも遭遇しほんと散々な夜勤になったのだ。
私はというと急変のヘルプはいるかどうか様子を見に行ったら上記のように延々心臓マッサージ要員となったので、2年目の子は介護士さんと二人で初めての病棟でコール対応をする羽目になる。
ほんと気の毒すぎる。コロナ対応で医療現場が振り回されているという表現をニュースで聞くことがあったかもしれないが、こんな感じで現場の看護師は振り回されている。対応するスタッフ意外にも周囲の人たちも盛大に巻き込んで。そりゃ看護師の離職相次ぐよ。私もその一人だよ。
しかし今でも悶々と考えてしまう事がある。
2年目の子、急変に当たったことがないということは心臓マッサージもした事がない可能性がある。
延々心マのターンに入っている時、あの子呼んできて経験した方がチェックリスト埋まっていいんじゃない?と考えた。(新人看護師は大体技術チェックリストがあって自分がどれだけ看護技術を経験したか、習得したかわかるようになっている)
でも他病棟からの応援でそこでの初めての急変対応、本人のメンタルが心配になる。いやしかし、経験しないと人はできるようにならない。と悶々としながら心マしてた。
未だ答えは出ていない。いや半分以上は心マやってもらうだけど。だけども!
盛大に話がずれたなぁ。ただこの経験からドラマでの美容皮膚科下げ表現には肯定的なのよな私は。
せめて形成外科ならね。外科だからね。外傷はむしろ専門分野。
ドラマは2話がもう放送済みなので、近々それも見ようと思う。
栄子姐さんの岡山弁まじりの英語が面白いし、何よりほんとスタイル抜群で目の保養。かっこいい。
周りを固める役者さんも柄本明さんに生瀬勝久さんに高畑淳子さんなどなど演技派揃っていていい布陣。これからが楽しみ。
参加してます👉にほんブログ村